ここは紅魔館。幻想郷の「妖怪の山」の麓、「霧の湖」にある島の畔に建つ洋館である。全体的に紅い色調をしていて、館の前の道も一面の紅になっている。 完全で瀟洒なメイド、十六夜咲夜は、この紅魔館のメイド長であり、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに仕えている。 彼女は、今日も日課のようにレミリアに紅茶を届けに行った。ドアを2回ノックし、 「お嬢様、紅茶をお届けに来ました」 ……返事が、返ってこない。 咲夜がもう一度ノックするが、結果は同じだった。 咲夜は不審に思い、ドアを開けた。 レミリアの部屋が咲夜の視界に入った瞬間、 パリーン! 咲夜がもっていたティーカップを落とした。 「嘘……でしょ?」 咲夜はティーカップを落とした事に気付かないくらい、目の前で起きている事に驚愕していた。 彼女の主――――レミリア・スカーレットが床に倒れていた。ただ倒れているだけではなく、もともと紅かった床をさらに紅に染めて。 「お嬢様!しっかりして下さいお嬢様!」 咲夜が叫ぶが、レミリアは反応しない。 「お嬢様ーーーーーーっ!!!!!!」 ――――その叫び声は、館の中でむなしく響いた。 まえがき どうも、はじめましての方ははじめまして。それ以外の方はこんにちは。Heroと申します。 わはー。部活入ってから第2作目ですよ2作目。ネタに困る困るw え?M-1はどうしたって?それは書いたんですけどあまりにもgdgdすぎてスキマ送りしました。期待していた方はすみませんでした。(そもそもいるのか? えー、予告を無視してつくったこの作品の内容ですが、おぜう様が殺されました。そして犯人探しで幻想郷を駆け巡る、という話になっております。一応主人公は文と椛と咲夜です。他の人もいろいろと主人公になりますが。 文と椛は公式ではなんか仲が悪いみたいな感じになっているんですがここではそんな設定は無いのでご了承ください。 ちなみにこの小説を書き始める前にある人にこう言われました。 「殺人事件だからもう全キャラだしちゃいなよ」 …何で殺人事件で全キャラを出さなければいけないのかはわかりませんがとりあえずやってみましたw ただし、旧作キャラは除きます。いたら不可能なので。 えーと、もうあとはいいかな。でも最後に一つだけ。僕にコミカルを求めてはいけません。がんばって入れてるんですが面白いかどうか。あと、ネタが分かるかどうかw  東方を知らない人は結構苦戦すると思います。 それでは、今回も一人でも多くの読者様が少しでも楽しいと感じられるよう願いつつ。 幻想の欠片へ案内します。 GAME START!!→ レミリア・スカーレット殺人事件 −第一部− ――――――――――Main character is Momizi―――――――――――― 「死亡推定時刻は幻想歴○○○○年の△月×日、午前@時∀分で、死因は刺殺、遺言書などが無いことから、他殺だと思われます」 えーと…どうも、犬走椛(いぬばしり もみじ)です。なんか、紅魔館の主、レミリア・スカーレットさんが何者かによって殺害されたという情報を手に入れて、文様が「スクープです!これを記事にしない手はありません!行きますよ椛!」と言って無理矢理私も連れてかれた、という、そんな状況です。 そして紅魔館に着いたらメイド長がいて、犯人探しの協力を求められて、これまた文様が「バーロー役といえば絶対私しかいないでしょう!」とか言ってバーローって何と思いつつ流れにそってきたらこんな事になってしまいました。 「椛、そんな意味不明な時刻じゃ誰も解ってくれませんよ?」 あ、この人が射命丸文(しゃめいまる あや)という人です。正確には人じゃありませんけど。妖怪の山にいる鴉天狗です。新聞記者でもあります。えっと、調べたことによるとバーローとは外の世界で有名らしい「名探○コ○ン」というアニメ?漫画?…まぁ、いいや。それに出演している「江戸川コナ○」という人物のことらしいです。体は子供、頭脳は大人ってどんな設定ですか… おっと、脱線してしまいました。まぁ、私達が犯人探しをするってことになったんですよまとめると。すぐに終わってほしいですね。やっぱり面倒くさいです。でも推理はしたいです。 「外の世界と幻想郷は違うから仕方がないでしょう?」 とと、この方がメイド長の十六夜咲夜(いざよい さくや)さんです。紅魔館のメイド長として働いています。最近はPA…こほん、失礼しました。これ以上咲夜さんについて話すのはやめておきます。命にかかわるので。 「確かに、そうですけどねぇ…○やら∀やら難しいじゃないですか。外の世界の表現方法も知ってるんですから、そっちを使いましょうよ」 「まぁまぁ、どちらも一応分かるからいいじゃないですか。それよりも、何か証拠とかは探さないんですか?」 「それもそうね」 「全く…椛はいつも真面目なんですから…もっとはしゃいでもいいんですよ?」 うん、いいことを言ったつもりですが、全く反対の返事をいただきました。この自称バーローは不真面目ですね。 とりあえず、私達は部屋を調べました。 「こ、これは…!!」 「どうしましたか文様?」 文様が何か見つけたらしいです。ちゃんとしたものだったらいいんですけどね。あまり期待はしてません。 「レミリアさんのぱ(幻世「ザ・ワールド」)わああああっ!?」 「…次は、無いわよ?」 「は、はいぃ…ガクガクブルブル」 ほらやっぱり。流石咲夜さん、ガードが堅いですね。やはり不真面目はよくないです。 私も気を付けないと。さて、そろそろ動きますか。 ―――30分後… えーと、30分調べたところ、収穫は1つだけでした。凶器のナイフです。 「……ナイフって、ねぇ…」 「そうですねぇ…」 「な、何ですか?って、ナイフ=私って決めつけないで下さいよ!」 幻想郷でナイフと言ったらこの人しかいないでしょうね…しかし、この人がレミリアさんを殺害するなんてありえないんですが… 「ま、まさか…そこまでやらないともう満足できないんですか!?いくら愛しい主だからとはいえ…心中なんて!!」 「そんなことしませんっ!」 「早まらないで下さい!まだ貴女に出来ることはたくさんありますから!」 「ですから、もう、話を聞いて下さいよ!」 二人でコントをしてますが、私は真面目ですのでちゃんと捜査を続けます。というか、もう私がバーローでいいじゃないですか。 「…ん?」 レミリアさんの傍に何かの文字を見つけました。…これは、まさか、かの有名な… 「文様、咲夜さん!これを見て下さい!」 「どうしたんですか、何か面白いものでも…って、これは…!」 「お嬢様の…ダイイングメッセージ?」 とても貴重な証拠を見つけました。やっぱりあたいったらさいきょーね!…言ってみただけです。で、えーと、内容は… 「   れ    い  む   」 「……霊夢?」 「「「…………」」」 (((犯人…書いちゃったらダメじゃん…))) 「ち、ちょっと待って下さい!いくらなんでもこれは酷いでしょう!?そんな、犯人をバラしたら私の立場はどうなるんですか!?」 「知りませんよ!だって私もこんな展開は予測してませんから!もっと、暗号的な何かが来ると思ってましたし!」 なんということでしょう。犯人がもう分かってしまいました。普通なら喜ぶところなんですが、やっぱり推理をする面白さというのがほしいですね。 でも、一人だけ、違うふいんき(何故か変換出来ない)が出てました。 「そう、…か…あの紅白が……クフフフフ♪」 「ちょ、文様!咲夜さんが黒いオーラを出しています!すごく怖いです!」 「あ、あの…咲夜…さん?」 「ちょっと…殺ってくるわ…(すこぶるいい笑顔」 ああっ!?咲夜さんが消えた!?何処の野生の孫悟空なんですかあの人! 「と、とにかく!博麗神社に行きますよ椛!」 「わ、分かりました!」 ――――――Main character change from Momizi to Reimu―――――― 同時刻――――博麗神社。 「ふぅ…」 今日和、博麗霊夢(はくれい れいむ)っていう普通の巫女よ。まぁ、自己紹介なんかはどうでもいいわよね。面倒臭いし。 はぁ…今日も参拝客はいないわねぇ…いつものことだけど。でも、その代わり… 「霊夢〜お酒飲も〜」 「霊夢〜お腹すいた〜」 「帰れよアンタら」 何故か萃香とか紫とかがいるのよねぇ…。いつものことだけど。 萃香ってのは伊吹萃香(いぶき すいか)って奴で、酒好きの鬼なんだけど、月を壊したり自分の体を霧にしたりとよくみる変な奴だわ。関わりたくないわね。 んで、紫ってのが八雲紫(やくも ゆかり)っていって、スキマ妖怪で、全ての境界を操るとかいうチート並みの能力を持っているわ。関わりたくないわね。 って、誰に説明してるんだろう… 「ったく…大体何で毎日毎日ここに来るのよ。私はそんなに暇じゃないんだけど。」 「えーだって暇だし〜」 「仕方ないじゃない。藍に追い出されたんだから」 暇なのはまだ許せるとして、追い出されたってのは自業自得でしょう… 「また何かやらかしたの…」 「いや〜ちょっとね。(ピー)と(ピー)の境界をちょこっと弄って…」 「ストップもういい」 「え〜聞きたい〜」 「後にしなさい私の耳の届かない場所で」 全く、ロクなことがないわね。私はそんな不幸な体質なのかしら…? とにかく、こんなことをしてもストレスがどんどん溜まるだけだから、何としてでも帰ってもらわないと…。さて、どうするか…ん? 「よっ霊夢。何か顔色悪いな。悪いものでも食べたか?」 「いや、食べてないけど、ちょっと頭痛が…」 この人は霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)。ただの魔法使いね。窃盗をしてるわ。本人は「誰が物を盗んだと言ったんだ。私は死ぬまで借りるだけだぜ?」って言ってるけど。 「大丈夫か?今日は早めに寝た方がいいぜ」 「休ませてくれない妖怪と鬼があちらにいますが…」 「ん?あぁ、何だ、今日は宴会か?そういうことは早めに言えって!」 「…もういい」 今日は厄日ね…いや、そうなると毎日が厄日になるわね。さっさと追い払わないと…。このままじゃ本当に宴会が始まってしまうわ…。 「ん…?あれは咲夜か?おーい!って、何か様子がおかしいな。妙に殺気立っているぜ」 咲夜?あぁ、PAD長ね。どうしたのかしら。…何か恐いわね。一応警戒しときますか。結界張っておこっと。 「空虚―――「インフレーションスクウェア」」 「―――!!」 ちょっ、いきなりスペカ宣言って…!結界張ってなかったらかなりヤバかったわ… しかも、インフレーションスクウェアって相当本気ね…何でそんなに怒ってるのかしら。 「チッ…張っていたか…」 「そんな殺気を出していたら普通そうするわよ…んで、何でそんな怒ってるのかしら?」 「この期に及んでまだ白を切るつもりね…別にいいわ。お嬢様の仇ッ!」 え?仇って…ちょっと!いきなり切りかからないでよ!…ったく、しょうがないわね!本ッ当に面倒なんだから! 「貴女、何か勘違いしてるでしょう!?」 「問答無用!血着――――「アライズレジェンド」!!」 え、そんなスペカ知らないわよ?隠し持っていたのか?しかも、何故か目が紅くなってる… 確か、前に中国に聞いたことがあるわね。「咲夜さんはたまに赤眼になるんですよね〜。何か吹っ切れた時に、赤眼覚醒っていうんですけど、身体能力とかいろいろと超凶化されるんですよ。いや〜、あれ、少しでも気に障ったら即ピチューンですよ」って… 「あやややや、もう始まっちゃってます!椛、カメラの準備を!」 「は、はい文様!」 「おーおーやってるなぁ」 「こーゆーのを見て酔うってのもいいね〜」 「貴女は常時酔ってる気がするけど…」 魔理沙たちは向こうで楽しんでるし、何か天狗まで来てるし!私は見世物じゃないわよ!カメラ向けるな! 「他所見をする暇はあるのかしら!?詛禊「トレイターズゲート」!」 ――ッ!!速っ!エターナルミークよりも速いってどんな速度よ!一本だけなのがせめてもの救いか…あんなの何回も避けれないわよ… 「何で避けるのよ!さっさと被弾しなさい!」 「絶対に嫌だわ!」 あーもういいや面倒臭い。神技とか何でもいいから連発しちゃおっと。 「神技――「八方鬼縛陣」!」 「幻降――「サウザントスタッパー」!」 「永夢――「丑三つ夜想曲」!」 「幻葬――「夜霧の幻影殺人鬼」!」 「幽夢――「春眠不覚暁」!」 「血染――「レッドラム」!」 ――――――――Main character change from Reimu to Aya――――――― あやややや、二人とも本気ですね〜。因みに、本気と書いてマジと読みます。 これはそろそろ止めないとまずいですかね。でも撮りたいしなぁ……むぅ…今しばらく様子を見てますか。 そうだ、一応魔理沙さんたちも撮っておきますか。それでは遠慮なく1枚2枚とパシャリ、っと。 あ、魔理沙さんと萃香さんに流れ弾が…被弾しましたね。まぁ、地上にいたらそりゃそうですけどね。私は空中にいますけど。 「………(怒)(魔&萃)」 おぉ、怒ってますね〜。これは面白くなりそうです!っとと、そう言ってる間にこっちにも流れ弾が。でも私にはこの程度の弾幕には被弾しませんよ。私を誰だと思ってるんですか。…でも、椛は大丈夫でしょうか…? 「きゅう………」 あぁやっぱり。そろそろ修行をさせないといけないですね。 あ、魔理沙さんが立ちました。続けて萃香さんも。 「……萃香」 「…うん、いつでもいいよ」 「全力全壊、あいつらを消し飛ばすぜ」 「四天王奥儀「三歩壊廃」!」 「恋符「ファイナルマスタースパーク」!」 おぉ、これはとらえましたね。避けれないでしょうこれは。二人ともお疲れさまでした。 アッ―――――――!!←霊&咲の悲鳴 10分後… えー、あの後、霊夢さんと咲夜さんは説教をされました。どこぞの閻魔と死神みたいでした。因みに、萃香さんと紫さんはあの後どこかに行きました。多分帰ったのでしょう。 そして今は事情を話したところです。 「レミリアが殺されたぁ?あの吸血鬼が?冗談だろ?」 「真実よ。そして、お嬢様のダイイングメッセージに霊夢って書かれてたから」 「はい。そうなんです。でも、唯一の不可解が凶器のナイフなんです」 そう。ナイフが問題なんですよね…。幻想郷でナイフを使う人は咲夜さんぐらいしかいないですし、でも、一応他の人もただ刺すだけならできそうですよね。でも、あのレミリアさんがやられる程の力…相当人物は限られてきますね。 「因みに、何時ぐらいに刺されたの?」 「ええっと、午前0時48分ぐらいです。昨日の」 「その時間…私と魔理沙ってお風呂にはいってたわね」 「ずいぶんと遅いですね…」 「本当は8時に入ったんだけどその後魔理沙が派手に牛乳をこぼしてね…それで私もとばっちりを受けたの」 なん…だと…?くそう大スクープじゃないですか射命丸文一生の不覚…!! 「本当なんですか魔理沙さん?」 「ああ、確かだぜ」 「と、いうことは…あのメッセージ、間違い、ということよね…」 おお!これは死亡フラグを逃れました!また私の見せ場が! 「文様、目が輝いていますがもう情報は無いですよ。つまり、推理のしようがありません」 「……ゑ?」 ええっと、情報がないってことは……そうか、そうすればいいか。いやいや、大事な事を忘れていました。 「んなもの周りの人妖に聞けばいいだろ?」 「ああっ!私の台詞が!!」 うう…ひどいです…私、頑張って真面目に考えたのに…クスン… 「でも、誰に聞けばいいんですかね?」 「さぁ…?」 「流石にそれは分からないな…」 「面倒だけど、全員に聞けばいいんじゃない?文もいるんだし、取材みたいな感じでやればいいんじゃない?」 「取材…?て、テンソンあがってきた――――!!」 そうですよ!やっぱり聞き込みをしなくては推理なんて出来ません!いや、させません! 「文様、テンションはそういう意味ではないですよ?」 「じゃあ今の私をどう表現しろっていうんですか!」 「え、そ、それは…ええっと…」 「そんな事はどうでもいいから、さっさと始めましょ」 「え、それって私達も参加するの?」 「効率的に考えたらしてほしいですね。いや、やっぱり強制参加」 「えー…」 そこまで嫌がるんですか…楽しいのに… 「じゃあ、担当区域を決めますね」 「適当でいいわよ」 「じゃあ、主に調べてほしいところを言いますね。霊夢さんが地霊殿、霧の湖、白玉楼で、魔理沙さんが魔法の森、命蓮寺、マヨヒガで、咲夜さんが紅魔館、迷いの竹林、永遠亭で、椛が香霖堂、無縁塚、天界、太陽の畑で、私が妖怪の山、人間の里、守矢神社、ということでいいですね?異論は認めません」 「終わった人の集合場所はここでいいわ」 「じゃあ、ミッションスタートだ!」               レミリア・スカーレット殺人事件 第一部                     演目終演! To be continued… あとがき はい終わりましたいかがでしょうか。今回は(省略されました続きを読む場合はここをクリックして下さい) うおおおおおお時間ねぇからマジトランザム!!今午前4時ですよ!4時!めちゃくちゃあせってるんだって!このあとまだ仕事あるし! もっと早くやっとけよとかのクレームは2週間前ぐらいの俺に言えよ!現在進行形の俺に言うんじゃねーぞ!! でも一応説明!この作品は続きます!まだだ、まだ終わらんよ。 あと、途中の霊夢と咲夜の弾幕ごっこですが、一部スペカはLION HEART様、danmaq様から御借りしております。 あと、最後はちゃんと締めくくります。 東方projectの製作者である神主ことZUN様、いろいろとアドバイスをくださった皆様、何よりも、この作品を読んでくださった皆様に精一杯の感謝を込めて。                             有難う御座いました!      9月5日(日)、午前4時18分頃、フラグメンツを聴きながら